お久しぶりです。英語学習サイト e-ENGのNashです。
日頃、「日本人の英語学習者が英訳に困る日本語の言葉」について考えているのですが、今日ふと思い浮かんだのが、「暗黙の了解」という言葉です。今回は、これをブログの題材に採用しました。
日本語の単語をひとつひとつ英訳(逐次訳)していくと、自然な英語にするのが難しいことが多々ありますが、「暗黙の了解」もそういった類の言葉ではないでしょうか。
和英辞書で「暗黙の・・・」と調べると、tacit のような難しい単語が使われていて、tacit understanding という英訳が掲載されているわけですが、これだと、ネイティブでも知らない可能性があります。(※教養のあるネイティブであればだいたい知っている単語ではありますが・・・)
文脈/状況に応じて、「難しい日本語」を「他の簡単な日本語」に置き換えて、その上でシンプルな英語に直したほうが、実際の会話の際に通じやすいかと思います。
まず、「暗黙」という日本語ですが、この言葉の意味は、「口に出さないで黙っていること」です。これに近い意味を持つ英単語としては、unspoken、tacit、silentなどがありますが、tacitは難しい単語なので、ここでは除外します。(※英検1級レベルの方は覚えておくべき単語です。) 今回は、unspoken「暗黙の」を使った表現を紹介します。(参考:unspoken = un + spoken)
次に、「了解」ですが、これは「内容を理解して承認すること」です。英語では、agreement、understanding、consentなどと言えます。ここでは、agreementを使った以下の表現を覚えましょう。
同じような意味で「暗黙のルール」という言い方もありますが、これは次のように言えます。
unspokenの部分は、unwritten「書いていない;慣例による」にしても同様の意味です。
例えば、野球では、公式ルールブックには書かれていないけど、やってはいけない(やるべきではない)プレイというものが存在します。これが、暗黙の了解/ルールです。英語で言えば、the unwritten rules of baseball「野球の暗黙のルール」です。
今回は、「暗黙の了解」の英語表現について学びました。
他にも言い方はいろいろありますが、まずは今回紹介した表現を身に付けていただければと思います。
それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回!